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運営者ブログ - 屋久杉から奈良時代の天文現象の痕跡?

屋久杉から奈良時代の天文現象の痕跡?

カテゴリ : 
ニュース
執筆 : 
admin_mb 2012-6-10 23:56
屋久杉から奈良時代の天文現象の痕跡?

屋久島で採取された2本の杉に含まれる放射性原子の量を測定したところ、約1200年前に急増した時期のあることが判明したとのことです。1200年前、西暦774年から775年の間に炭素14の量が1.2%増加しており、通常の変動率は年に0.05%に比べると20倍以上の変動率ということになり、何らかの天文現象によって宇宙線が当時の地球に降り注いだことを示すのではないかと考えられるそうです。
宇宙線は、超新星爆発や太陽のスーパーフレアによって発生します。高エネルギーである宇宙線が地球の大気中の原子としょうとすることで中性子と亜原子粒子が遊離。遊離した中性子は更に大気中の窒素と結びついて炭素14という通常の炭素よりも重い放射性炭素が生成されます。炭素14というと化石の年代測定にも使われることで知られますが、炭素14は光合成によって樹木に取り込まれ、更にこれらを食べる動物の体内にもトリマれることから、樹木や骨に含まれる炭素14の崩壊率を調べることで、遺物の年代を測定することができます。

この記事によると、同年代における歴史上の記録は存在しないとのことですが、このニュースが出た日のtwitterタイムラインでは、中国の「新唐書」の「天文志」に「大暦2年(767年)の7月、太陽の脇に青と赤の気が有り、長さが四丈ほど。[同月]太陽の上に赤い気があり、長さが2丈ほど。9月にも太陽に青と赤の気が。3年正月には太陽に黄色の冠のような気があり、赤と青の気もまわりにあった。」という記述があるとのこと。真偽の程はわかりませんが、仮にこれが原因とすると大規模な太陽フレアが発生したのかも知れませんね。

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