運営者ブログ - 「こうのとり」3号機の打ち上げ成功
「こうのとり」3号機の打ち上げ成功
2012年7月21日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ補給機「こうのとり(HTV)」3号機が種子島宇宙センターから打ち上げられ、打上は成功しました。H-IIBロケットの打ち上げ成功はこれで3回連続となります。HTVは打ち上げから14分53秒後にH-IIBロケットから分離され、地球周回軌道を飛行。27日にISSとドッキングします。H-IIBロケットは、HTV分離後、第二段機体で2回目の燃焼を行うことで、チリとニュージーランドの間の安全な海域に誘導する制御落下実験も実施されたとのこと。
HTVは、ISSの軌道面が種子島宇宙センター上空にある時に打ち上げ。6日間をかけて飛行し高度約400キロのISSにドッキングします。HTVが投入される軌道の高度は平均250キロ。ISSよりも低い高度ですので、その分速度は早くなります。地球に近い分重力の影響が強く、落下しないためには速い速度で地球を周回する必要があるのです。低い軌道で増速すると長円軌道となり、地球から最も離れる遠地点高度では速度が遅くなるので、ここで適切に増速することで高い軌道に乗ることができます。6日かけてタイミングを計って噴射を繰り返しISSの軌道に高度を上げISSに接近していくのです。
計画では29日間ISSに滞在し、その後離脱し2日間をかけて再突入します。「こうのとり」は今回の機体が3機目となりますが、開発はこの3号機で完了、今後はこの設計で運用気として量産されるそうです。2号機まではメインエンジン4基を米エアロジェット社の4Dエンジン、スラスタ28機にはシャトルのバーニアRCSスラスタとしても使われていた同エアロジェット社のR-1Eスラスタを使用していたとのことですが、3号機からは国産に置き換え。これにより、軌道間輸送のキーテクノロジの獲得と調達コスト低減と調達安定性が確保されたとのことです。中国の有人ロケットに比べると地味ですが、地道に技術を蓄積しているということですね。
2012年7月21日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ補給機「こうのとり(HTV)」3号機が種子島宇宙センターから打ち上げられ、打上は成功しました。H-IIBロケットの打ち上げ成功はこれで3回連続となります。HTVは打ち上げから14分53秒後にH-IIBロケットから分離され、地球周回軌道を飛行。27日にISSとドッキングします。H-IIBロケットは、HTV分離後、第二段機体で2回目の燃焼を行うことで、チリとニュージーランドの間の安全な海域に誘導する制御落下実験も実施されたとのこと。
HTVは、ISSの軌道面が種子島宇宙センター上空にある時に打ち上げ。6日間をかけて飛行し高度約400キロのISSにドッキングします。HTVが投入される軌道の高度は平均250キロ。ISSよりも低い高度ですので、その分速度は早くなります。地球に近い分重力の影響が強く、落下しないためには速い速度で地球を周回する必要があるのです。低い軌道で増速すると長円軌道となり、地球から最も離れる遠地点高度では速度が遅くなるので、ここで適切に増速することで高い軌道に乗ることができます。6日かけてタイミングを計って噴射を繰り返しISSの軌道に高度を上げISSに接近していくのです。
計画では29日間ISSに滞在し、その後離脱し2日間をかけて再突入します。「こうのとり」は今回の機体が3機目となりますが、開発はこの3号機で完了、今後はこの設計で運用気として量産されるそうです。2号機まではメインエンジン4基を米エアロジェット社の4Dエンジン、スラスタ28機にはシャトルのバーニアRCSスラスタとしても使われていた同エアロジェット社のR-1Eスラスタを使用していたとのことですが、3号機からは国産に置き換え。これにより、軌道間輸送のキーテクノロジの獲得と調達コスト低減と調達安定性が確保されたとのことです。中国の有人ロケットに比べると地味ですが、地道に技術を蓄積しているということですね。