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海王星の自転周期が正確に判明

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admin_mb 2011-7-3 8:27
海王星の自転周期が正確に判明

ボイジャー2号の画像やハッブル宇宙望遠鏡の画像から、太陽系の4つのガス惑星の一つ、海王星の自転周期を求めることに成功したそうです。

海王星といえばボイジャー2号が撮影した写真が有名ですが、青い縞の中に木星の大赤斑のような模様があります。色は赤ではなく濃い青ですが。この模様を含め特徴的な二つの模様について20年分以上の画像を調べたところ、15.9663時間という非常に正確な周期で自転していることがわかったとのこと。このように正確な周期になるということは、惑星の自転周期を定義する惑星コアの時点に結びついていると考えられるということです。

確かにこのように正確な周期だと惑星の自転に関係していると思われますが、この大気の周期から惑星の自転周期がどうやって判明したのかまでは書かれていませんでした。ボイジャー2号の画像からは2つの模様の他にいくつかの特徴的な模様が見つかっており、これら模様についても研究を進めるとのことなので、惑星の自転を求める第一歩ということでしょうか。

さて、SFの世界で海王星が出てくるものはあまり記憶にありませんが、クラークの「3001年終局の旅」の冒頭で、1000年前に宇宙船ディスカバリー号での船外活動中に放置されたフランク・プール副長が海王星軌道付近で発見される、というシーンが出てきます。「2001年宇宙の旅」と「2010年宇宙の旅」はよく知られていますが、その後「2061宇宙の旅」や完結編の「3001年終局への旅」があることはあまり知られていないでしょうね。3001年を読んだのはかなり前ですが、1000年も未来だとまさにクラークのいう「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」世界で、少々違和感があったことを覚えています。

「3001年終局への旅」アーサー・C・クラーク


「あかつき」金星軌道投入失敗の原因

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admin_mb 2011-7-2 18:23
「あかつき」金星軌道投入失敗の原因
2010年12月、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入への失敗の原因が報告されたそうです。

報告によると、燃料と酸化剤の反応で塩(硝酸アンモニウム)が生成され、これが逆止弁を閉じた可能性が高いとのこと。燃料と酸化剤は通常の燃焼反応では窒素と水しか生成しませんが、酸化剤と燃料の蒸気が混合すると水ではなく硝酸アンモニウムができることが実験で確認できたそうです。
あかつきは現在太陽を回る軌道を飛行中で、2015年11月に金星に再接近します。この時点で再度金星周回軌道への投入が試みられる予定で、スラスタノズルが破損していると見られる軌道制御エンジンの再使用と、姿勢制御エンジンの使用の2つの可能性を探りテスト噴射が計画されているとのこと。期待しながら2015年11月を待ちましょう。

SFの世界で登場する太陽系内の惑星は火星が主で、厚い大気と高温高圧の金星は古きよき時代のSFを除くと最近の小説ではあまり登場しません。
アーサー・C・クラークの短編集「メデューサとの出会い」に金星を舞台とした作品が収録されています。1961年発表の小説で、金星の極点付近の高度2000メートルの地域を冬に訪れた探検隊の話です。現在判明している金星の姿とは異なりますが、描かれる世界の情景は当時の知識をベースにしており、そこから導かれる光景や物語は色あせることはありません。

「メデューサとの出会い」アーサー・C・クラーク


冥王星による掩蔽(えんぺい)が連続して発生

日本時間の2011年6月23日夜、準惑星、冥王星とその最大の衛星カロンが明るい星の手前を通過。6月27日にも冥王星と小さな衛星ヒドラが別の星の手前を通過するとのことです。この際、冥王星の大気を通過する星の光を読み取ることで、冥王星のサイズや大気の温度、密度を正確に測定できるそうです。冥王星には2015年にNASAの無人探査機ニューホライズンが到達する予定ですが、これに先駆けていくつかの謎が解けるかも知れませんね。

さて、冥王星がSFに登場するケースは、私が知る限りではあまり多くありません。キャプテンフューチャーに冥王星を舞台にしたものがあったのと、後はパーマー・エルドリッチの三つの聖痕に冥王星が出てきたくらいしか思い当たりません。「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」はディックの名作の一つですが、読んだのはかなり前で内容はほとんど覚えていません(^^; 小説の冒頭で宇宙船が冥王星に不時着というエピソードが出てきます。

「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」フィリップ・K・ディック

太陽活動、17世紀以来の休止期に突入か

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admin_mb 2011-6-18 23:59
太陽活動、17世紀以来の休止期に突入か

米国天文学会の太陽物理学部門の会合で、天文学者が太陽の活動が休止期に入る可能性があると指摘したそうです。
黒点の増減に周期があることは知られていますが、黒点が著しく減少する太陽活動の休止期というものもあるそうで、休止期に入るとすると17世紀以来とのことです。太陽活動は約11年周期で変動しており、22年毎の磁場極性反転の中間期に活動極大期と極小期が現れるそうですが、予想される太陽活動の休止期が、マウンダー極小期と呼ばれる1645年から1715年の約70年におよぶ極小期のような規模になるのかどうかを調査しているとのこと。17世紀の極小期は「小氷期」との呼ばれるそうですが、地球温暖化の時期に極小期とはタイミングが良いというか何というか。

さて、太陽はSFの世界でもおなじみですが、一風変わった太陽が出てくる小説を紹介しましょう。「太陽の中の太陽」という小説で、リングワールド以来の破天荒な世界を舞台にした小説と紹介されていました。この世界は、地球大の球状で空洞の人工世界が舞台となっていて、無重力の空間の中に100を超えるミニ太陽が輝き、雲や水、植林されたアステロイドが漂っているというものです。そこに住む人々は、自分たちの領土に光と熱をもたらす太陽の側に町を築いているのですが、この世界が人工の世界だということが忘れ去られたロストテクノロジーものです。小説後半で、ここが人工世界であること、外部と出入りできる場所があるという話を主人公が知ることになるので、続編があるのではないかと期待しています。

「太陽の中の太陽」カール・シュレイダー

宇宙最初期の巨大ブラックホールを発見

45日間かけて行われたX線観測により、130億光年の宇宙最深部の銀河系内に超大質量のブラックホールが存在する可能性が明らかになったそうです。 ハッブルが撮影した領域をチャンドラX線観測衛星で観測し、可視光画像の上にX線データを重ねることで発見できたとのこと。宇宙の年齢は137億5000万年といわれていますから、限りなく古い銀座ですね。

さて、ブラックホールはSFの世界ではおなじみの天体ですが、やはりブラックホールが印象的な小説というとフレデリック・ポールの「ゲイトウェイ」でしょうか。
結果的に仲間をブラックホールに落下させてしまうことになった主人公がいう「ぼくは彼女を殺しただけじゃない。いまも彼女を殺しつづけているんだ!」という台詞が心に残ります。この小説に出てくるブラックホールは超高速に回転しているのですが、落下する宇宙船は加速し光速に近づくにつれて時間も相対的に遅く進むようになります。宇宙船ではほんの何秒かの出来事が、助かった主人公にとっては何十年もの年月になるというというところから来ている台詞です。

「ゲイトウェイ」フレデリック・ポール

氷と塵が覆う火星の南極

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admin_mb 2011-6-13 23:56
氷と塵が覆う火星の南極

欧州宇宙機関(ESA)の火星探査衛星マーズ・エクスプレスが撮影した火星の南極付近の写真が公開されました。撮影は火星の南極が春にあたる2011年1月。
堆積した氷が点在し、黒っぽい塵のようなものが氷冠を覆っている様子が撮影されています。南極点から約1,000キロの地点の写真で、このあたりの氷の厚さは500メールとのこと。結構厚いように思えますが、南極点では氷の厚さが3.7キロ以上に達するとのこと。

さて、火星はSFの世界でもおなじみで、多数の小説が発表されています。このニュースで紹介されている写真は南極を撮影したものですが、火星の北極を目指す「火星縦断」を紹介します。著者はNASAの火星探査計画にかかわる研究者で、火星を最もよく知る作者によって描かれた火星が舞台です。小説では探査隊が火星の赤道の南に着陸したものの帰還船に事故が発生。隊員一名が命を落とし、燃料も失われてしまいます。以前の探査隊が北極点に残した帰還船をめざし、6,000キロの火星縦断を目指す物語です。

「火星縦断」G・A・ランディス


天の川銀河で“バンパイア”星を発見

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admin_mb 2011-6-12 11:53
天の川銀河で“バンパイア”星を発見

他の星のエネルギーを奪って若さを保つという「青色はぐれ星」が、“星の吸血鬼”が天の川銀河の中心領域で初めて見つかったそうです。
"共食い"をする「青色はぐれ星」というのは、他の恒星との衝突後その水素を奪って明るさを保っていると推測されているとのことで、銀河系の別の領域で見つかっているそうです。
銀河系といえど恒星間の距離はかなり離れているので、恒星同士が衝突するとは意外ですね。

恒星ではありませんが、お互いの惑星の周りを回る二重惑星ならSFの世界でもいくつか出てきます。アーシュラ・K・ル・グウィン「所有せざる人々」、ニール・R・ジョーンズ「双子惑星恐怖の遠心宇宙船」、ロバート・L・フォワード「ロシュワールド」等。ロシュワールドでは、わずか80キロの間隔で互いに回転しあうという二重惑星が舞台です。地球から5.9光年のバーナード星というSFの世界ではすぐ近所の星系にある惑星で、レーザーにより推進する恒星間宇宙船と寿命延長剤によって、40年かけて調査隊が派遣されます。著者が科学者ということもあり、緻密な科学考証の元に描かれているところが魅力の小説です。

「ロシュワールド」ロバート・L・フォワード
ロシュワールド (ハヤカワ文庫 SF (627))

粒子放出量が過去最大の太陽フレア

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admin_mb 2011-6-10 0:48
粒子放出量が過去最大の太陽フレア

米国立測候所は6月7日に巨大な太陽フレアを観測したそうです。今回のフレアは、科学者に衝撃を与える程多くの物質を吹き上げ、その物質は拡散して太陽表面の約半分に降り注いだとのこと。 太陽活動は11年の周期で活発化しており、次の極大期は2013年後半か2014年前半とされています。この時期の前後は太陽嵐が発生しやすくなるそうで、巨大フレアが地球に面した場所で発生した場合、地球に降り注ぐ荷電粒子が人工衛星の故障を引き起こす可能性があるとのこと。心配ですね。

さて、太陽や恒星はSFの世界ではおなじみですが、太陽に知的種族が生息しているという「サンダイバー」のような物語は少ないですね。もちろん太陽の表面や中に人間のような生物が住んでいるといったものではなく、見た目は炎のようなもので、磁場のエネルギーを食べている生物も出てきます。
他に超新星爆発によって形成される中性子星上に知的生物が存在している、という「竜の卵」という小説もあります。舞台となる中性子星は、直径20kmに満たないサイズで木星の500倍以上の質量、重力が670億Gで鉄の原子核の大気で地表温度8000度、という世界で、ここに住む体調3mm程の生物とのファーストコンタクトものです。

「竜の卵」ロバート・L・フォワード

世界最短波長のX線レーザーの発振に成功

独立行政法人理化学研究所と財団法人高輝度光科学研究センターが、兵庫県の大型放射光施設SPring-8に隣接し建設されたX線自由電子レーザー(XFEL)施設SACLA(サクラ)で、世界最短波長の1.2オングストロームのX線レーザーの発振に成功したそうです。
短い波長で原子を見分ける高い空間分解能を有するX線と、指向性に優れ非常に明るいという特徴を持つレーザーの2つの特性を併せ持つX線レーザーは、その実現が長らく待望されており「夢の光」と呼ばれていました。原子の世界を一瞬のストロボでくっきりと映し出すことができるX線レーザーは、基礎研究から応用開発まで幅広い分野での活用が見込まれています。

SFの世界でレーザーはおなじみですが、ここではスケール大きなレーザーが出てくる小説を紹介しましょう。「バビロニア・ウェーブ」では、太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直系1200万キロ、全長5380光年のレーザー光束を舞台としています。いつから、なぜ存在するのか。このレーザーに反射鏡を45度角で差し入れ厖大なエネルギーを得るために、この光束の傍らに送電基地が建造されたが、そこでは極秘の計画が進められていた、という物語です。

「バビロニア・ウェーブ」堀晃

宝石の雨が降る原始星

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admin_mb 2011-6-5 10:47
宝石の雨が降る原始星

NASAが2003年8月に打ち上げた赤外線宇宙望遠鏡スピッツァー(Spitzer)が、オリオン座にあるHOPS-68という天体を観測した際にかんらん石という鉱石の結晶を発見したそうです。この結晶が作られるには、かんらん石が一度高温になりその後冷やされることが必要で、研究者は原始星の表面近くで熱せられた後に周辺の低温の雲に運ばれたとみているとのこと。結晶化した後、再び恒星に向けて落下するそうです。
かんらん石の中でも純度の高いものはペリドットと呼ばれる緑の宝石で、実際に近くで見ることができたら緑の雲のように見えるかもしれませんね。

SFの世界で恒星がかかわる物語は多数ありますが、やはり恒星が舞台となる小説といえばディレイニーの「ノヴァ」でしょうか。このニュースに出てくるかんらん石は原始星の周りに浮かぶとのことですが、「ノヴァ」では大爆発を起こした超新星の中心にあるイリュリオンという希少なエネルギー資源の採取を目指す、という話です。

「ノヴァ」サミュエル・R・ディレイニー

エンデバー、最終ミッション終え帰還

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admin_mb 2011-6-3 0:23
エンデバー、最終ミッション終え帰還

2011年6月1日、最後のミッションを終えたスペースシャトル「エンデバー」が、ケネディ宇宙センターに帰還しました。エンデバーにとっては25回目の飛行だったそうです。スペースシャトル計画は、7月8日に予定されている「アトランティス」の打ち上げをもって終了となります。スペースシャトル初飛行の際、地球帰還が日本時間の朝だったこともあり、テレビのニュースで着陸のライブ中継を見たことを覚えています。

初飛行から30年。後継機のオリオンは、スペースシャトルと違って、どちらかというとアポロ計画の宇宙船のようなデザインです。スペースシャトルの形態が進化したものでないのはちょっと残念ですが、宇宙空間に出ると翼が太陽の輻射熱を受けたり、コスト面からは使い捨てのほうが効率的となるとやむをえないですね。

宇宙船はSFの世界ではおなじみですが、近未来の民間宇宙船を舞台とした小説「軌道離脱」を紹介します。高度310マイル(約500km)の地球低軌道に乗ったところで、事故によりパイロットが死亡。地上との通信も途絶え、空気は5日分、一人残された乗客がどうやって地上に戻るか、という一種の冒険ものです。

「軌道離脱」ジョン・J・ナンス

月に大量の水がある可能性

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admin_mb 2011-6-1 1:03
月に大量の水がある可能性

2011年5月26日の米科学誌サイエンス電子版に、月にはこれまで考えられていたよりも多くの水があるとの研究が掲載されたそうです。この論文によると、従来考えられてきた量の100倍もの水が地下に眠っている可能性があるとのこと。

アポロ17号が採取した「オレンジソイル」と呼ばれる37億年前の噴火で生じた溶岩の一部は、通常の溶岩と異なり内部に水が蓄えられるメルト包有物と呼ばれるもので、これを分析した研究結果ということです。

月が形成されたとされる「ジャイアント・インパクト説」に疑問を投げかける結果で、今後の研究が楽しみですね。

SFの世界でも月は馴染み深いものです。古くはジュール・ヴェルヌ「月世界旅行」、A・C・クラークの「渇きの海」、ロバート・A・ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」等、さまざまあります。ここでは比較的最近の「反逆者の月」を紹介しましょう。これは、人類が月だと思っていたのは、実は5万年前に太陽系に来た巨大な宇宙戦艦だった!という設定のミリタリイ物です。結構面白いのですが、2巻以降も同じ調子のアクション物かと思うと読む気が失せてしまって、結局全3巻の内1巻しか読んでいないのですが(^^;

「反逆者の月」デイヴィッド・ウェーバー

ISSの微小重力環境で燃焼実験

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admin_mb 2011-5-31 0:44
ISSの微小重力環境で燃焼実験、NASA

NASAが、国際宇宙ステーションでの燃焼実験で直径3ミリのヘプタン燃料のしずくが微小重力状態で燃焼し、すずを産出する様子を捉えた画像を公開したそうです。画像といっても左右対称に合成したもので、ロールシャッハテストみたいな画像ですが。

無重力状態というか微小重力下でローソクを燃やすと、空気の対流が発生しないため空気を送り続けないと火が消えてしまうなど、やはり地上とは大きく異なる環境なのだなあと思うわけです。

無重力の環境はSFでもなじみのあるものですが、無重力という環境が特に印象に残る小説といえば、無重力の環境に適するよう生み出された子供が登場する小説「自由軌道」でしょうか。この小説は大人が読んでも十分楽しめますが、高校生とか10代の半ばあたりに読むとより感動できることでしょう。

「自由軌道」ロイス・マクスター・ビジョルド

船外活動前に新エクササイズ、減圧症を予防

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているスペースシャトル、エンデバーの乗組員の内2人が減圧症予防を目指して編み出された新たなエクササイズを行った後、船外活動を行ったそうです。
減圧症とは、ダイバーが急激に水面へ上昇した際に水圧の急変等によって生じる健康障害のことで、体内に気泡が生じ痛みを感じたり稀に死に至ることもあるとのこと。今回のエクササイズによりこれを予防することができるそうです。

これまで、船外活動の前日に宇宙ステーション内の気圧(約14ポンド/平方インチ)と、宇宙服内の気圧(約4ポンド/平方インチ)の間の気圧10.2ポンド/平方インチに保たれた別区画で一晩を過ごしてきたそうです。ポンド/平方インチといわれても何のことやらわかりませんが、1気圧は14.7ポンド/平方インチだそうなので、船内は約1気圧、宇宙服は約0.28気圧という感じでしょうか。0.28気圧はエベレスト頂上の0.35気圧よりも低い気圧です。潜水する時のように、宇宙服を装着したらすぐにでも船外に出れそうな気がしますが、これだけ気圧が違うと体を慣らすのに一晩かかるのも無理はありません。
今回のエクササイズによって、この別区画で一晩かかるステップを省略できるとのことですが、ではどんなエクササイズなのでしょう。
説明によると、非常にゆっくりと膝から下を交互に蹴り出しては止め、間に水をかくように手を動かすという体操だそうで、この新しいエクササイズにより血流内からゆっくりと窒素が除去されるとのこと。血液中の窒素って、運動の内容によって除去されるものなんですね。

宇宙服はSFの世界でもなじみのあるものです。特徴のある宇宙服の出てくるものというと戦争物でしょうか。他に印象残る宇宙服といえば、「星を継ぐもの」に出てくる、月面で発見された5万年以上前の遺体が着ていた赤い宇宙服ですかね。

「星を継ぐもの」ジェイムズ・パトリック・ホーガン

米国版「はやぶさ」16年打ち上げ

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admin_mb 2011-5-28 11:16
米国版「はやぶさ」16年打ち上げ

日本の「はやぶさ」に触発されたのか、NASAも小惑星からのサンプルリターンを試みるようです。小惑星でも惑星でも、探査機が間近から撮影する映像は、その場にいたら見ることのできる光景かと思うと、単なる石や岩の写真でもとても興味深いものです。

小惑星帯というと、スターウォーズ帝国の逆襲で、ミレニアムファルコン号がTIEファイターの追跡を受けながら小惑星をかわしながら飛行するシーンがあります。それまでの映画では見たことない光景で、とても興奮したことを覚えています。

SF小説で小惑星が出てくる物語は珍しくありませんが、小惑星を舞台としたものとなるとそれほど多くないと思います。小惑星が舞台のもので印象に残る小説といえば、ロバート・シェクリイの短編集「人間の手がまだ触れない」に収録されている「静かなる水のほとり」です。これは小惑星帯の炭鉱者が主人公の話で、雑用をこなすロボットとの会話が泣かせます。

「人間の手がまだ触れない」ロバート・シェクリイ
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