リングの高さの検討で、ムーンバスケットボールのリングの高さを7.7mと決めました。次にコートの広さですが、これは地球と同じ28m×15mとします。リングが高いのでアンバランスな感じもしますが、空間的にプレイエリアが広がっておりプレイヤー数を1チーム5名とした場合、コートを広げると間延びしてしまいそうですので地球と同じ広さとします。バックボードは、リングの直径を地球の約1.5倍65cmと大きくすることにしたので、その分広げます。縦横比は同じとし、180cm×105cmの面積的に2倍となる254.5cm×148.5cmとします。
ここでちょっとアイスホッケーとホッケーの違いをみてみましょう。アイスホッケーのコートは周りを壁で囲むことで跳ね返るパックが使えるようになっています。氷上のパックはスピードが速いことやプレイヤーの進む方向を簡単に変えられないこと等から、壁を活用する方がスピード感を損なうことなくプレーを続行できることが理由の一つでしょう。もちろんアイススケートリンク自体、周りに壁があることにもよるでしょう。
ここで、ムーンバスケットボールでも同様に、高く飛び上がれることを生かせるようコートの仕組みを工夫する場合を考えてみます。プレイヤーが高く飛び上がることができ、空中でのパス回しの機会が増えることでボールが場外に出てしまうケースも多くなりそうですので、これを防ぐ仕組み、“空中戦”をより有効に活用できるような仕組みを考えてみます。
まずアイスホッケー同様に壁を使うことを考えます。これは地球上でもそうですが、体育館の壁に向かって走って足を壁にかけて駆け上がるようにすることで、地面からジャンプするよりも高く飛び上がることができます。これを月面でも行うことで更に高くまでジャンプでき、壁を蹴ることで斜め上にもジャンプできるようになります。コートを囲む壁はある程度の高さが必要ですので、ここではリングの高さ7.7mの半分程度の4mとし、壁にぶつけるパスも可として周りから見えるよう透明な材質を使用します。今は見かけなくなりましたが、バスケットボールのボードゲームに透明なドームでコートを覆っているものがありました。天井までは覆いませんがそのような感じでしょうか。コートの周りをすべて囲むのが良いか側面だけよいかは迷うところです。
さて、ここまで考えてきて、はたしてこの壁は必要でしょうか。設備的に複雑になりますし、高く飛び上がれるからといってそれほどパスミスが頻発することもないような気もしますので、ここはシンプルにバスケットの高さとリングの直径、バックボードのサイズのみ地球とは異なるものとしておきましょう。
地球上のバスケットボールのリングの高さとの比較とコートの広さのイメージ:
リングの高さ |
コートについて |