リングの高さについて検討した際、ムーンバスケットボールではバスケットのリングの高さを7.7mにすることにしました。プレイヤーのジャンプ力の差が大きくなる月面では、7.7mは人によって容易に手が届く高さです。ゴールテンディングというルールをムーンバスケットボールでも適用しますが、リングの高さにいたるまでの距離が長い分、コート上からのシュートはブロックされることもあるでしょう。となると、これを回避するような攻撃が必要です。
※ゴールデンティングは、ショットされたボールがリングよりも上にあって、更に落下している間にオフェンスがボールに触れた場合に得点にならず、ディフェンダーが触れた場合に得点になるというルール。
地球のバスケットボールでのジャンプシュートは軽くジャンプする程度ですが、これをもっと強くジャンプしたとします。身長の3倍程度の高さまでジャンプすることになりますから、高い位置から放物線を描くシュートを放てば、ゴールテンディングのルールによりブロックされません。
ボールを持っているプレイヤーがジャンプした後、滞空時間の長さを生かし同じようにジャンプしている味方にパスを回し、ディフェンダーをかわしてシュートを放つという攻撃方法も考えられます。他にコート上でパスを回しながら、ディフェンスの隙を見て高くジャンプした味方にすばやくパスし、空中で受けたパスをそのまま直径が大きくなったリングに強く投げ込むといったアリウープが多く見られるでしょう。滞空時間が長いのでフェイントでディフェンダーのタイミングを外せば、ディフェンダーを飛び越えたりジャンプしたディフェンダーの下をくぐる、ジャンプしているプレイヤー同士でパスを回すといった多様な攻撃も可能になります。
※アリウープは、空中でパスを受け取り着地することなくそのままシュートを打つこと。
ゾーンディフェンスされたペイントエリアの周りでパスを回しながら、隙を見てリングに向かってジャンプする味方にすばやくパスしそのままシュート、ディフェンダーにシュートを阻まれた場合は更に味方にパス、といった感じで上下の移動が加わった三次元での攻防になるでしょう。
なお、ジャンプし滞空中に強いパスを受けた場合、腕の屈伸で衝撃を吸収することができますが、滞空時の姿勢やボールの受け方によっては多少影響を受けて体が回転しそうです。また、パス回しも三次元的に広い範囲に対して行うことになるので、パスミスも多少は多くなりそうですね。
以下は、ムーンバスケットボールでのシュートのイメージです。ムーンバスケットボールの攻撃では、空間的に広く使えることを活かし、滞空時間中にタイミングをずらしてジャンプしてくる味方にパスしたり、地上でボールをキープしつつディフェンダーをかわしてジャンプする味方にパスするといった攻撃を行うことになります。
ムーンバスケットボールでのシュートのイメージ:
シュート |
ゲームについて |
ディフェンス |